日本の森100選に代表される『森』という言葉がつく100選|いくつある?

日本に「森」という言葉がつく100選、いくつあるかご存じですか?

という私もよく知りません。

きっかけは、百名山があるくらいだから、森にも100名森みたいなのがあるのでは?

と思い調べてみたことが始まりです。

「森 100選」というキーワードで検索したらたくさん出てきて、見てみたら身近なところも100選に選ばれたりしてるので紹介したいと思います。

日本人って100という数字が好きですよね。○○百選というのはよく耳にします。

それと3もよく聞きますよね。三大○○とか日本三〇とかいいます。あと7や10もありますね。

私が住む広島の近所も日本三景の宮島があって、日本に3つしかない景色を見るために毎年多くの観光客が訪れています。

3という数字には不思議な力があるのか、すべての事柄は3つに納まれています。

三大栄養素に三大疾病、三大義務、三位一体とか三種の神器に日本三大奇襲や御三家なんてのも。

3という数字が頭に残りやすいのかな。

ビジネスの話でも3という数字をよく耳にします。

例えば、牛丼屋。

牛丼屋といえば、吉野家と松屋とすき屋の3つですよね。

コンビニもセブンイレブンとローソンとファミマの3つに納まってきています。

ファストフードのハンバーガー屋も、マクドナルドにケンタッキーにモスバーガーです。

私が子どもの頃はロッテリアのみでしたが、思い出がたくさんあります。頑張ってほしいな。

また、ビジネス展開も3本の柱を基本とするなんて言葉もあります。

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森林浴の森100選

緑の文明学会と緑の文明総合研究所が、環境庁(当時)と林野庁、建設省(当時)などの協力のもと、1986(昭和61)年に制定したものです。

制定は、林野庁が1982年に「健康・保養に日本の森林を活用しよう」と提唱する際、『森林浴』という言葉をキャッチフレーズ的に使ったことから広く森林浴という言葉が広まり、乗じて、「日本の森林を21世紀に引き継ぐため、また、自然保護の精神を養い国民の健康増進に役立てること」を目的として、全国各地から100ヶ所の森を選定したものです。

中国地方では

  • 岡山県立森林公園 (岡山県苫田郡鏡野町)
  • 三徳山 (鳥取県東伯郡三朝町)
  • 三瓶山 (島根県大田市)
  • 三段峡(広島県 安芸太田町)
  • 室積・虹ヶ浜海岸松林(山口県光市)
  • 西粟倉村若杉天然林(岡山県英田郡西粟倉村)
  • 打吹山 (鳥取県倉吉市)
  • ふれあいの里奥出雲公園 (島根県雲南市)
  • もみの木森林公園 (広島県廿日市市)
  • 長門峡(山口県山口市)

が選ばれています。

鳥取県倉吉市の打吹山は標高204mしかない小さな山です。

どんな森が広がっているのか行ってみたくなります。

日本の森100

“森の目利き”である森林インストラクターが、多くの人に体験してほしい日本の多様な森を選び森林インストラクター協会が制定したものです。

ちなみに、森を選んだ「森林インストラクター」は平成3年に資格制度が創設され、森林や林業の解説者すなわち「森の案内人」として全国各地で活躍している人たちです。

中国地方では、次の8つが選定されています。

  • 大山古道「横手道」(鳥取県)
  • 安蔵寺山(島根県)
  • 島根県県民の森(島根県)
  • 金ヶ谷山(岡山県)
  • 宮島原生林 うぐいす歩道(広島県)
  • おおの自然観察の森(広島県)
  • 滑山国有林(山口県)
  • 岩国城山(山口県)

多くの人に体験してほしいからか、身近な場所が多い印象です。

広島のうぐいす歩道やおおの自然観察の森は、誰でも行くことができる身近な森です。

気になるのが、大山古道「横手道」です。

聞いたことがないので、ちょっと調べてみると歩いてみたくなりました。

中世以降、「大山信仰」として西国諸国から多くの参詣者や牛馬の往来が盛んになった時代、大山寺から放射状に延びた道が大山古道(坊領道、尾高道、溝口道、川床道、横手道)だそうです。

山陽筋からの主要参詣道の横手道は、岡山県真庭郡を起点として大山山麓の標高800m前後を水平に南北に進んで大山寺に至った古道とのこと。

今度、詳しく調べてみようと思います。

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水源の森百選

水源の森百選は、林野庁が1995年に選定したものです。

森林の役割を紹介し理解を深めてもらうために、森林と人との理想的な関係がつくられている代表的な森について「水源の森百選」として選定することとし、平成6年12月から10名の学識者からなる委員会による検討を進め、平成7年7月にこれを取りまとめました。

選定された「水源の森」は、いずれも昔から水を得るために森林を守り、育て、また、水と一体になった森林空間の利用施設を整備するなど、森林所有者はもとより地域住民の努力のもとに維持されてきた森林です。

中国地方は、次の10の森が選定されています。

  • 芦津水辺の森(鳥取県八頭郡智頭町)
  • 出立山町民の森(鳥取県日野郡日南町)
  • 玉峰山水源の森(島根県仁多郡奥出雲町)
  • 八川水源の森(島根県仁多郡奥出雲町)
  • 岡山県立森林公園(岡山県苫田郡鏡野町)
  • 毛無山ブナ林(岡山県真庭郡新庄村)
  • 冠山水源の森(広島県廿日市市)
  • 比婆山水源の森(広島県庄原市)
  • 水源の森木谷山(山口県玖珂郡錦町)
  • 十種ヶ峰水源の森(山口県阿武郡阿東町)

冠山水源の森を訪れたことがありますが、いい森が広がっていました。

登山者でないと行けないのが難点ですが。

森の巨人たち百選

これも林野庁ですが、次世代への財産として健全な形で残していくべき巨樹・巨木を中心とした森林生態系に着目し、代表的な巨樹・巨木を「森の巨人たち百選」として2000年に選定しています。ちなみに国有林での選出となっています。

選ばれた巨樹・巨木は、各地域の協議会の自主的な活動によって、治療・保護柵・表示板の設置・周辺森林環境の整備などの保護活動を実施しているそうです。

中国地方には当初5本あったのですが、2本は枯死して3本のみとなっています。

  • 安蔵寺山の大ミズナラ(島根県津和野町)幹回488m 幹高30m
  • 四本(しほん)スギ(広島市湯来町)幹回990cm 幹高30m
  • 三本杉(山口県山口市)幹回477m 幹高42m

安蔵寺山の大ミズナラも圧巻でしたが、湯来町にある四本スギを見たときはそれはそれは圧倒されました。

写真でみるのと大違い。その幹回りの太さにただただ唖然としたものです。

なかなか険しい場所にあるので、登山者でないと行けないのがこれも難点です。

屋久島の縄文杉も選ばれていますが、幹回りはなんと1,639cmもあります。一度は見てみたいものです。

ちなみに屋久島の杉は3本選出されていて、残りの弥生杉と紀元杉は幹回り810cmと半分の太さ。

広島の四本スギは、それより太いんだなと改めて思いました。

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