登山は、現在地と次の現在地把握場所、そしてそこまでのルート維持を繰り返していきます。
例えば下山中に、現在地は小ピーク上におり、地形図を見ると次も小ピークがあった。
そこを次の現在地把握場所と考え、そこまでのルートは尾根道だなと地形図を見て判断する。
そして歩いていると、途中、登山道が尾根から外れる分岐点に来た。
その時に「おや?」と思う。「なぜ尾根道から外れる?」と思うでしょう。
次の小ピークまでは尾根道しか歩かないはず。
そう、この時点ですでに現在地を見失っているか、現在地を見誤っていたことになります。
どこかの段階で現在地を違う場所と勘違いしていたことになります。
こんな時に役に立つのがGPSによる現在地の把握です。
現在地の把握をGPSの利用でリセットするこができて、そこからまたリスタートできるからです。
GPS利用の利点はそこにあるのかなと思います。
でも、、、
本当にそれが正解なのかわかりません。
簡単にGPSを利用するとそこから先へは成長しないような気がするのです。
本当は、地形図と地形を睨み、間違った現在地を把握する努力をすることがまず必要なのではないかと…
考えても考えてもわからないときに、初めてGPSが利用できる。
また、答え合わせのためにGPSを利用する。
本当はそうならなければいけないような気がしてます。
ただ、今の世の中、スマホのGPSアプリで簡単に現在地がわかります。
私はいつもすぐにスマホのGPSアプリを見てしまします。悪い癖です。
でも、なぜ間違ったのか、どこでどう間違ったのかを考えるようにはしています。
最低でもそれくらいは、次に生かすためにも必要かなと思ってます。
いつもいつもそんな登山をしているわけではないですが、時には地図を片手に地図を先読みしながら登山をしてみる。
そんな登山もたまには必要だと思います。
また、GPSからの事後報告である現在地確認を、何度も何度もしながら山に登ることで道迷いは防げるでしょう。
実際、私自身もそのような登山をすることもあります。
でも、その登山に考えることは要求されないので、考え想像する力を育みません。
そう、GPSだけに頼る登山を繰り返していると、自分自身の成長に繋がらず、登山者としての自立が難しくなります。
だから、たまには紙の地図を片手に考え想像しながら登山をすることも重要です。
地図を読むことは特に難しいことではありません。地図が読めなくても、地図を持ち山へ入っているといつの間にか地図が読めるようになります。
そんなもんです。
大事なのは「きっかけ」です。
地図を持ち、地図を見ながら山に登ってみるというきっかけです。
この記事が、その「きっかけ」となってくれたら幸いです。