
等高線の凸部のとがり具合がするどく、それが連続している尾根はわかりやすいです。
しかし、丸みを帯びた尾根はどれが尾根かわかりにくいですよね。
地形図でとがってる尾根は、実際の地形でもはっきりと尾根だと判断できますが、丸みを帯びた屋根は、現地でも尾根はあいまいです。
円錐の山には特に尾根は無いのと同じです。(自然の山に、純粋な円錐の山があるとは思えませんが…)
尾根があいまいである場合は、現地では円錐のような大地の起伏があることが想像できます。

とがり具合がするどく連続しているため、尾根(オレンジ色の線)はわかりやすいですよね。
この場所の3Dを見ると、こんな感じ。

実際の地形でもはっきりと尾根だと分かり、現地を歩いていても「尾根を歩いている」という実感はあります。
次に円錐の山です。
純粋な円錐の山はないので、円錐に近い山を見てみます。
開聞岳です。

これ、どこに尾根があるか分かりますか?
連続した凸型の等高線が少しありますが、そこがなんとなく尾根かなって感じですが、他に尾根は見当たりません。
3D地形図を見ると、

なんとなく尾根っぽいところありますよね?!
何が言いたいかというと、尾根があいまいである場合は、現地では円錐のような大地の起伏がありますよってことです。
なので、そういった場所を歩くときは、ここが尾根なのか谷なのかがないことになります。
現在地の確認が難しくなるということです。
上図の開聞岳を登る時に、今どこを歩いているかは、地形図だけではなかなか判断が難しくなりますよね。
そんなときは、歩いている方向をコンパスで確かめること、周りの地形から現在地を推測することなどの手法が考えられます。
※地形図、3D地図ともに地理院地図を元に当運営者が加工したものです