嚴島神社以外の宮島観光スポット3選

宮島と言えば嚴島神社ですよね。

「じゃあ、嚴島神社以外に何がおすすめ?」

と聞かれると、正直「え?他には・・・」となります。

フェリーに乗って、鹿を見て、あつあつのもみじ饅頭や焼牡蠣なんかを食べながら商店街を散策して、嚴島神社行って、あなごめし食べて、お土産にしゃもじ買って、おしゃれなカフェで一休みして・・・。

で、十分宮島に観光に行ったぞー!ってなります。

フェリーの往復で30分、商店街歩きの往復で1時間、嚴島神社で30分、あなごめし食べて60分、カフェで一休みして30分、その他もろもろ30分・・・。

そう、宮島観光の所要時間は4時間もあれば十分堪能できてしまいます。

でも、「せっかく宮島に行くのだからもうちょっと観光したい」、「1日を宮島観光に費やしたい」と思う人がもしかしたらいるかもしれませんので、嚴島神社以外で「行って良かった」と思えるような場所を3つほど紹介します。

ただ、お子さんがいるのであれば宮島水族館に行くことで1日コースは完成になりますので、これ以上調べても無駄になるかもしれません。

なお、フェリーを降りたら宮島フェリー乗り場に「宮島の案内絵図」が置いてありますので、必要であれば取っておきましょう。無料です。

宮島で街歩きしながら謎解きするゲーム
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宮島弥山

弥山は嚴島神社の背後にそびえる標高535mの山です。
なぜトップバッターにしているかというと、日本で唯一「鬼の神」を祀っているお堂があるからです。
嚴島神社で宗像三女神(市杵島姫命・田心姫命・湍津姫命)に参拝したのであれば、やはり弥山の守護者である三鬼神も参拝したほうがいいのではと思っています。

ちなみに、嚴島神社の御祭神は宗像三女神ですが、途中で御祭神を変えています。厳島が史料に登場するのは840年に成立した「日本後記」で、811年の頃に「安芸国佐伯郡伊都岐嶋神」と記されているのが最初です。

そう、嚴嶋神社はかつては「伊都岐嶋神」を御祭神としていた「伊都岐島神社」だったのです。海に浮かぶ大鳥居の扁額にも「嚴嶋神社(沖側)」と「伊都岐島神社(神社側)」の2つが掲げられているのもこの理由です。

『え~!途中で神様変えるってあり?』と思いましたが、、、

宮島弥山

その弥山の山頂には展望台があり、あの伊藤博文も「日本三景の一の真価は弥山頂上の眺めにあり」と称賛しています。弥山頂上からの眺めを見て、初めてその真価が分かったということです。

歩いて登る道も整備されていますが、山登りはさすがにしんどいという方のためにロープウェイが整備されています。

ただし、ロープウェイを降りてから山頂まで30分ほど歩かないといけません。標高差150mあるのでちょっとした山登りにはなりますが、途中には弘法大師空海が弥山で求聞持の修法をしたといわれている護摩の火が、今でも消えずに守られている霊火堂があります。
その火は「消えずの火」と呼ばれ、あの広島平和公園の「平和の灯火」の火もここから採火され、合火されています。
堂内には大きな釜がつるされていて、この火で沸かしたお湯を飲むことができます。時々、「あれ?消えてる?」と思うときがありますが、種火は別に保管されているとのことです。

ここでもちなみにですが、弘法大師空海が宮島に来たという確かな証拠はありません。
唐からの帰国して入京までの3年間の足取りが分かっていないので、あちこちで「ここに来た」との伝承が飛び交っているわけです。

宮島不消霊火堂

そして、その霊火堂右の階段を登れば、全国で唯一「鬼の神」を祀っている三鬼堂があります。
祀っている鬼は魔羅鬼神(不動明王の化身)・追帳鬼神(虚空蔵菩薩の化身)・時眉鬼神(大日如来の化身)の三鬼神です。麓の大聖院にある摩尼殿でも祀っていますが、本来は山に登って参拝するもの。せっかくここまで登ってきたのですから、ぜひ参拝しましょう。

三鬼堂の外観

山頂へ行くことすらしんどいという方は、降りた所(獅子岩駅)からすぐの場所にある獅子岩展望台へ行きましょう。瀬戸内海の多島美が見渡せ、ここからの眺めでも十分満足?できます。

なお、天候が良くないと景色の良さが半減するので、行くかどうかの見極めが必要になります。ロープウェイの往復料金が、大人で1,840円掛かりますから。

所要時間は嚴島神社出口からロープウェイ乗り場(紅葉谷駅)まで歩いて約16分。そこから山頂まで往復2時間で降りてきて、桟橋まで歩いて25分程度。合計3時間程度みておいたほうがいいです。

千畳閣

意外と知られていない千畳閣です。豊国神社(「とよくにじんじゃ」又は「ほうこくじんじゃ」)とも呼ばれています。

宮島千畳閣

「豊国?」と聞いて、もしかしたらと思う人がいるかもしれません。そう、あの豊臣秀吉が安国寺恵瓊に武士の鎮魂のための供養堂の建設を命じ、建立させた大経堂なのです。しかし、残念ながら秀吉の急死により、天井の板張りや建物の外観が整えられることなく未完のまま今に至っています。千畳となっていますが、実際は畳が857枚しか敷けません。

神仏分離令により豊臣秀吉の霊神を閣内に移して豊国神社とし、のちに加藤清正の霊神を合祀しています。関ヶ原の戦い後に広島に入った福島正則ではなく、なぜ九州熊本の加藤清正なのかはよく分かりません。

高台にあって、未完ということもあり中からの眺めがいいです。拝観料が大人で100円掛かりますが、ぜひ中に入り雰囲気を味わってみてください。

宮島の千畳閣

五重塔のそばにあるので場所はすぐに分かります。

所要時間は30分もあれば・・・でしょうか。

宮島の千畳閣
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大聖院

最後の一つ・・・

悩みました。行って良かったと思えるものって結構難しいですよね。

行っても「それで?」と言われると「・・・」となります。

もみじ饅頭の手焼き体験や平安衣装を着たりもできますが、無難にお寺を・・・。

大聖院は真言宗のお寺で、境内には勅願堂(ちょくがんどう)、大師堂、観音堂、摩尼殿(まにでん)などがありますが、とにかくたくさんのお地蔵さんがいます。中には著作権が気になるキャラクターものもあったりします。
摩尼殿は弥山でも紹介したように、「弥山三鬼大権現」を祀っています。山に登ることができない人のための麓の参拝所です。

大聖院ウルトラの父

その他にも色んな見どころが随所に散りばめられていて、なかなか見どころ満載のお寺と言えます。

中でも観音堂にある砂マンダラと戒壇めぐり、そして大師堂の下にある遍照窟(へんじょうくつ)は必見です。

砂マンダラは、本物のチベットの僧が砂で描いた曼荼羅(マンダラ)の絵。日本ではなかなか見ることができないので一見の価値はあります。

戒壇めぐりは観音堂地下にあって、狭くて暗い道を歩きます。積み重ねた罪障(悪い行い)を取り除くための修行場とされているので、ぜひ暗闇の道をたどってみましょう。出た瞬間に生まれ変わったような気持ちになるかもしれません。

遍照窟は四国八十八ヶ所霊場の本尊が安置され、本尊前の足元には各霊場のお砂が埋められています。順に踏んでいくと、八十八か所巡りと同じ功徳が得られるとされています。

大聖院遍照窟

見どころ満載で見れば見るほど時間は掛かりますので、必要に応じて時間調整してください。

以上、嚴島神社以外の観光スポットをご紹介しました。

宮島弥山に行くとなると時間が掛かりますが、それ以外の場所はそこまで時間が掛からないのでぜひ訪れてみてください。

では、宮島観光楽しんでくださいまし~

※各情報については誤解や虚偽のないものであるよう努めていますが、経年変化によって記載された状況が変わっていたり、解釈に見解の相違が生じたりすることがあるので、行かれる際は最新の情報収集を。本サイトを利用して生じた損失や不都合などについては責任を負いかねます。

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