荒谷山と野登呂山に登る山歩き

荒谷山と野登呂山は、広島市の安佐南区と安佐北区の境にある山。一つの山だけだとあっという間に終わってしまうので、アストラムラインを使って2つの山をくっつけて歩くことができます。また、この2つの山に加え、日浦権現山も併せて登ればなかなか歩き応えのあるルートになります。ただ、団地の中をかなり歩くことになりますが・・・。

なお、荒谷山と呼ばれる山は広島市の安佐北区白木町にもあります。こちらは山頂近くまで車で上がれ、初秋から初冬にかけて雲海が見られる山として有名です。三次の高谷山まで行かなくても広島市で見られるのですが車道は酷道です。広島で荒谷山と言えば、どちらかというとこの白木町にある荒谷山になるかな。

さて、そんな安佐南区にある荒谷山は東西に平行して走る二本の稜線が、南北に伸びる短い稜線で結ばれているという地形的に珍しい山容をしています。Hの文字を90度回転したような形です。南峰(571m)と北峰(荒谷山630.9m)があり、山頂からの展望は期待しないほうがいいです。

中腹には長楽寺の奥の院である不動院があり、荒谷山で唯一の展望地です。展望を楽しみたいのなら必ず立ち寄りましょう。

長楽寺は歴史のあるお寺で、一時期は約千坪もの敷地に観音堂や護摩堂、阿弥陀堂、薬師堂、奥の院、鎮守社、新宮社といった七つのお堂の伽藍を有し、十万坪におよぶ土地を持っていましたが、広島藩主となった福島正則によって没収され滅びてしまったそうです。現存する観音堂や不動院は、浅野が藩主の時代に付近の人々が昔を偲んで再建したもので、観音堂と鎮守社が長楽寺駅近くにひっそりと佇んでいます。興味のある方は登山前に立ち寄ってみてください。

野登呂山(452.8n)も展望は期待できませんが、どちらの山も住宅団地が近い割には静かな山です。また、登山者に出くわすことも少ない山域です。

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登山ルート

アストラムラインの長楽寺から不動院を経て荒谷山へ登り、あさひが丘団地へ下りて、野登呂山に登り、上安のサンハイツへと下るルートです。野登呂山からは安東の弘億団地やゴルフ場へ下りるルートもあるのでお好きなルートで下ってください。

日浦権現山へも行きたければ、野登呂山へ登る前に向かうことになります。ただ、あさひが丘団地内をかなり歩くことに。バスの時間が合えば、バス利用してもいいのかもしれません。

車での利用は難しいです。登山口か下山口近く、あるいは中間地点のコインパーキングに停めるしかありません。

荒谷山野登呂山ルート図

さて、スタートは長楽寺駅から。団地の中を歩くこと20分で荒谷山登山口に着きます。荒谷山ハイキングコースの道標があり、参道のためか道もしっかりしているので迷うことはないでしょう。

荒谷山参道

しばらく登ると忽然と大きな石灯籠が現れ、少し展望が開けます。「破暗」と大きな字が彫られていて、暗闇を破る?ですかね。いい言葉だなって思いました。

荒谷山の石燈籠

すぐ上にはこれまた大きな梵鐘があるので、参拝に来たご挨拶として鐘を撞きましょう。逆ルートで来て不動院に参拝した後だと撞けないのでご注意を。

荒谷山不動院にある梵鐘

そこから少し進むと不動院があります。登山道から少し離れますが、唯一の展望地なので立ち寄るといいです。登山口から30分程度で着きます。

荒谷山不動院からの眺め

カガラ山から武田山、火山と広島南アルプスの稜線がよく見えます。

少し戻って南峰へ向けて登ります。超が付くくらいのかなりの急登で、踏み外した石はかなり下まで転げ落ちるので注意深く歩く必要があります。30分も登れば南峰へ着きますが、展望がないので素通りです。

一旦下り、登り返すと荒谷山の山頂で南峰から20分程度で着きます。ほんの気持ち程度の眺望があるので小休憩できます。

荒谷山山頂からの眺め

ここから、あさひが丘団地へ向けて下ります。尾根道で踏み跡はしっかりついているので迷うことはないかな?40分程度で団地へ降りると動物園のほうへ向けて団地の中を歩き、野登呂山登山口を目指します。

老人福祉施設の横を通りすぎると登山口で、入口には猪除けのフェンスがあります。これを超えるとすぐに案内標識があるので迷うことはないと思います。

野登呂山登山口にある猪除け

さて、尾根道を登り始めると、遠くから何やら動物の鳴き声が聞こえてきます。静かな山の中で幾度も聞こえてくる獣の声。初めは何だろうかと思っていましたが、そう動物園の動物たちの鳴き声です。これだとさすがに熊も近寄らないかな?でも、登山道は猪によって荒らされていました。

さて、登山口からあっという間、30分も登れば山頂です。山頂は広く、少しだけ展望が開けていますのでちょっと長い休憩ができます。緑井権現山や松笠山などが見えます。

野登呂山山頂からの展望

下りは弘億団地やゴルフ場へ下りるのであれば少し戻って右に折れます。サンハイツへ下りるのでそのまま進みます。

急な下り坂や鉄塔の下を通り、砂防堰堤の側を通ると団地へ出ます。山頂から約40分です。

野登呂山登山道

あまり展望のない山域のためか、登山者が少ないです。そして、住宅団地が近い割には静かな山です。静かな山行を楽しみたいのなら歩いてみてください。

※注意事項
登山ルート等の内容については、誤解や虚偽のないものであるよう努めていますが、経年変化や、災害による一時的な変化によって、記載された状況が変わっていたり、解釈に見解の相違が生じていたりすることがあります。山行の際には、ご自身でも最新の情報を収集してください。

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