秘境感があって歴史を感じる松笠山は意外に静かで豊かな森が広がる名山

広島市で登山初心者におすすめの山は、東区にある松笠山です。
JR芸備線の戸坂駅から近いし標高も低いのに、なぜかあまり人気がない山のような気がします。(気のせい?)
個人的には、三滝山と同じくらいしっとりさせてくれるいい山だと思うのですが。

芸備線だから不便?車で行けないから不便?ということもあるのかな。
登山口には秘境感たっぷりの神社があって、中腹にはお寺があって、先人たちが遺した営みや歴史を感じることができる山。稜線もクヌギやアベマキ、コナラなどの大きな木があり、いい森が広がっているのに。

登山はある意味、自己との対話の場でもあって、ただ山に登るだけでなく先人たちの遺した営みや歴史を感じることで心を豊かにしてくれます。

ぜひ訪れてほしいおすすめな山です。

松笠山の位置図
地理院地図(ベースマップ)を元に運営者が作成したもの
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登山ルート

松笠山は標高374mの小さな山。

登山ルートは戸坂駅から登った道を引き返すより、時計回りにぐるっと周回するのがおすすめかな。
ぐるっと周回しても約6km(約2時間30分)しかありません。

ただ、芸備線は本数が少ないので、バスで広島駅へ帰るほうがいいのかもしれません。
下山した場所にバス停があるので、そこから広島駅方面へ帰れます。
そこまでの歩行時間は約2時間で、距離は約4.2km。
戸坂駅まで舗装路をテクテク歩いて帰れば、プラス約1.8km(約30分)です。

松笠山の登山ルート図
地理院地図(ベースマップ)を元に運営者が作成したもの

戸坂駅に降りて登山口まで少し舗装路を歩きますが、どう行けばいいのかちょっと悩むかも。
ホームから赤い鳥居が見えるので、まずはその鳥居を目指しましょう。

小さな道をたどり、線路を横切って駅の裏口へ回ると鳥居に着きます。
次に、その鳥居をくぐって龍泉寺観音堂を目指しましょう。
龍泉寺観音堂は、今では珍しい神仏習合の形態?となっています。

その龍泉寺観音堂の右手奥が登山口です。谷沿いの小さな道を少し歩くと、滝の宮と呼ばれる琴比羅の滝があり、滝の中段には琴比羅神社の小さな社があります。

初めてその地に足を踏み入れたとき、空気が変わったことを体感しました。こんなに住宅が近い場所に、こんなに秘境感たっぷりの場所があるとは少々驚きでした。

「神は確かにここにいる」そんなことさえ感じました。まさに神域と呼ぶにふさわしい場所なのだと思います。

そこから谷沿いの登山道を登ること約30分で松笠観音寺に着きます。
きらびやかなものは何一つない小さなお寺。歴史を感じます。最近のお寺は、きらびやかで立派なんだけど、なんだかビジネス化してるような気がして…。
このお寺には、先人たちの遺した営みと歴史がある。そんなことを思わせてくれるいいお寺でした。

さて、松笠観音寺の裏にある道を10分ほど登り、ちょっと八畳岩へ寄り道しましょう。展望がいいのはここだけですから。西側に向けて展望が広がり、武田山や火山の稜線が一望できます。

松笠山登山途中にある八畳岩

山頂は、八畳岩から戻る形で稜線を登っていきます。
そこそこ大きな木があるせいか、いい森が広がっています。

側に車道が現れたりもしますが、勾配もゆるやかなので気持ちのいいトレイルとなっています。

松笠山の登山道

八畳岩からゆっくり歩いて30分ほどで山頂に着きます。

展望はあまりありませんが、少しだけ展望が開けているので休憩場所にはおすすめです。

松笠山の山頂

ここから来た道を引き返すのではなく、戸坂中学校方面へ下山すると35分程度でバス停です。

琴比羅神社や松笠観音寺でゆっくりしても、半日もあれば十分です。
ちょっとリセットしたいなとか、ちょっとリフレッシュしたいなと思っているならおすすめです。
逆に、がっつり自然の中を歩きたいと思っているなら物足りないでしょう。

でも、一度は訪れていただきたい山の一つです。

ちなみに、松笠山は戸坂駅側からではなく裏の「菰口憩いの森」からも登れます。2回目以降であればここから登ってもいいですが、ここから登ってもなんてことない普通の山としか思いません。
初めて登るなら、戸坂駅側から登ることをおすすめします。

※注意事項
登山ルート等の内容については、誤解や虚偽のないものであるよう努めていますが、経年変化や、災害による一時的な変化によって、記載された状況が変わっていたり、解釈に見解の相違が生じることがあります。山行の際には、ご自身でも最新の情報を収集してください。