多くのラン科の花に出会える山|市間山・立岩山・日の平山

市間山から立岩山、そして日の平山の山域は、多くのラン科の花に出会える山として有名です。

しかしながら乱獲により、その個体数は激減しています。

こうして記事で紹介することが乱獲に繋がる…

それは紛れもない事実です。

群落地がある

有名な某投稿(歩いた軌跡と写真を投稿する)サイトでは、希少植物の名前とともにその位置までもが公開されています。

くれぐれも、ご注意いただければと切に願っています。

せめて、位置は隠して写真だけ公開していただければと思います。

さて、そんな市間山は広島県の安芸太田町にある山で、その標高は1108.7m。

山頂の周りは木々に囲まれ、展望はありません。3つあるピークの一番低いピークに四等三角点が置かれ、そこが市間山の山頂です。

一方の立岩山は、その安芸太田町と廿日市市の境にある山。

その名のとおり、山頂一帯は岩塊で、「山頂に観音様を祀っている石窟のある山が立岩山という」と『芸藩通志』に記載されていることから、国土地理院地図に立岩山と記載されている1091.3mの場所ではなく、その場所から北東側の稜線にある1134.9mの場所が立岩山と呼ばれています。

ちなみに1091.3の場所は日の平山(ヒノヒラヤマ)と呼ばれていて、三角点名も「日ノ平」です。立岩山山頂の三角点名は「観音」となっています。

立岩山は、かつては筒賀村坂原の谷から山頂の観音に至るまで参道があり、多くの村人が登っていたとのこと。

この道は主稜鞍部より立岩貯水池側の集落へ通じていて、筒賀村と吉和村を結ぶ主要道で村人によく利用され、吉和の村人もこの道を登って観音に参拝していたといいます。

その観音様に見立てた岩塊は一体どこにある?と思って探すと、ありました。

立岩山の山頂から日の平山へ向けて少し進んだ場所にひっそりと佇んでいました。

立岩観音

市間山から日の平山にかけての稜線は美しい自然林。

アップダウンもそれほどないことから、稜線漫歩の世界を堪能できます。

ただ、クマ棚やクマの爪痕をよく見かけるので、クマには気を付けましょう。

稜線歩きは心地いい
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登山口

一般的な登山口は、186号線沿いにある坂原登山口と戸河内田吹集落奥にある市間山登山口。

専用の駐車場はありませんが、どちらも数台車が置けるスペースがあります。

ただ、坂原登山口は2~3台程度かなと。

バスで行くことはほぼ不可能?なので、マイカーで行きましょう。

※R5.5現在 戸河内田吹集落から市間山登山口へ向けての道路が通行止めとなっています。

登山ルート

車2台あれば、市間山登山口と坂原登山口それぞれに車を置いて、3つの峰を縦走することが容易になります。

この場合は、市間山登山口から登って市間山→立岩山→日の平山→坂原登山口の方が楽なのかな。

坂原登山口からの登りは結構しんどかったです。

よく利用されているのが、市間山登山口から市間山を経由して立岩山まで行って引き返すパターン。

でも、坂原登山口からのルートが、この山の良さがわかるルートではないかと思わなくもないです。

坂原登山口からはしんどいけど奥深い

新緑シーズンや紅葉シーズンが特に美しい山です。

そして、かつて立岩観音に多くの人々が参拝に登っていた山。

一体どんな想いを持って登っていたのでしょうか。

いにしえも人々も登っていたであろう道を登り、思いを馳せてみる。

そんな山登りもなかなかいいものです。

※注意事項
登山ルート等の内容については、誤解や虚偽のないものであるよう努めていますが、経年変化や、災害による一時的な変化によって、記載された状況が変わっていたり、解釈に見解の相違が生じたりすることがあります。山行の際には、ご自身でも最新の情報を収集してください。

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