登山靴の選び方のポイントは何か|なぜ登山靴購入時はあんなに悩むのか

登山靴って、買う時にいつも悩みます。

なぜこんなに悩むのか?

それは、登山において最も重要なギアとの認識があり、そこそこの値段するからです。

そして、ネットで調べたらメーカーもたくさんあって、分類も複雑で頭の中で整理できなくなります。

さらに、登山用品店に行ってみたものの、店頭にあるメーカーも種類もかなり限られるのが現状です。

いつか、登山靴専門の店を出したいと思うほどです。

ちなみに、登山靴のメーカーは調べてみたら結構ありましたので、その一覧を最後にのせておきます。

また、店のオンラインストアでは売ってるに、店頭にはない…。なんてこともあります。

さらにその中で試し履きして自分の足に合うものは、さらに限られるのが現実。

だから、時々妥協することもあります。「まあ、これでいいか」と。

きっと、靴選びのポイントはシンプルで、それは3つ程度に絞れるものと考えています。

それは、①何用の靴なのか、②足首の高さはどうするのか、③ソールの硬さはどうするのか

の3点です。

ほぼ①の何用の靴なのかで絞られますが、②と③は自分の好みという側面もあります。

特に③については、メーカーにより少しずつ違うので、ここが悩みポイントになります。

たとえば、「夏山のテント泊縦走で重たいザックを背負い、岩稜帯も歩く」

のであれば、必然的に足首の高さはハイカットになり、ソールの硬さは硬めとなります。

しかし、このソールの硬さが「自分の好み」という面と「メーカーにより少しずつ違う」という面で悩むポイントになっています。

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何用の靴か

まずどんな山行スタイルの靴を買うのかを明確にすること。

たとえばある人の雪山を除く山行スタイルが次のような場合。

①日帰りの低山で一般的な登山道、ザックは20ℓ級、歩行時間4時間未満。

②日帰りの低山で一般的な登山道。ザックは20ℓ級、歩行時間4時間以上。

③日帰りの低山でバリエーションルートあり、そこそこの岩稜帯あり、ザックは30ℓ級、歩行時間4時間以上

④アルプスなどの小屋泊縦走登山、ザックは40ℓ級。ただし、いわゆる岩稜アルパインではない。

⑤テント泊縦走登山、ザックは60ℓ級。

5種類の場合です。それぞれのスタイルに対応する靴を買えればいいですけど、そんな余裕ありません。

靴の値段も下にいくほど高くなります。

なので、②と③、④と⑤は同じジャンルにする方法が考えられます。

以下、①をA、②と③をB、④と⑤をCとします。

よって、A・B・Cの3種類です。

ある程度の登山靴Aとそこそこの登山靴B、そしてしっかり登山靴Cの3つ。そんな感じです。

でもBを買えばAの時も使えるので、実質は2種類でいいのかもしれません。

さすがにCの靴でAはオーバースペックで辛いです。

足首の高さ

足首の高さとは、ハイカットとミッドカット(ミドルカット)、そしてローカットの3種類。

左からハイカット、ミッドカット、ローカット

この3種類を上の山行スタイルA・B・Cに当てはめます。

すなわち、Aの場合はローカット、Bの場合はミッドカット(ミドルカット)、Cの場合はハイカット。といった具合にです。

人の好みの問題もあるので、Aの場合はローカットかミッドカット、いや、どちらかというとミッドカット、いやいやハイカットがやっぱり必要だっていう人もいるでしょう。

ミッドカットとハイカット、比べると足首のホールド感がかなり違います。
ローカットは普通のスニーカーと同じです。

一般的な解釈は次のとおりです。

ハイカットくるぶしまでしっかりとホールドされ安定感がある・標高差の大きなコース
・重い荷物を担ぐとき
・数日間の縦走
ミッドカット足首を適度に保護しつつ、歩きやすさも兼ねる・整備された登山道
・日帰り登山
ローカット足首が自由に動き重量も軽く動きやすい・標高差の少ないコース
・自然歩道の散策
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ソールの硬さ

ここが最大の悩み場。ソールの硬さです。

これによってその登山靴のすべてが決まるといっても過言ではありません。

一般的な解釈は次のとおりです。

硬いゴツゴツした岩稜帯や小さな岩角への立ち込みでも安定感がある。ソールは曲がらずつま先だけで体重を支えられる強度がある。エキスパート向きアルプスの岩稜帯のような難しいコース
中程度普段とは違う重い荷物を背負い、不安定な岩場を歩く時の疲労を大きく軽減。靴底がある程度曲がり歩行が楽。プロテクションされて強度がある。重い装備での縦走もこなせる。日本の一般登山道向き日帰り登山から無積雪期のアルプスまで幅広く使える
軟らかい普段履きに近い感覚で歩ける。強度より歩きやすさを重視。ソールはブロックパターンでグリップが効きブレーキも効く。初心者向きアスファルトから整備された登山道までのハイキングルート

基本的には、A→B→Cの順にソールが硬くなります。

Aは、歩きやすさ重視なんで”ある程度の硬さ”にしてます。

Bは、中程度の下あたりですかね”そこそこの硬さ”。

Cでも硬いの部類に入るか入らないかあたりだと思います。中程度の上あたりで”しっかりした硬さ”。

ソールがしっかりしているものは、指関節で曲がりにくいです。=歩きにくいけど安定感抜群
そして、まったくねじれません。=安定感抜群
反り上がりが少ないため、歩行時にカカトが上がりにくい。=歩きにくい
一方このミッドカットのシューズはソールが軟らかく指関節で曲がりやすい。=歩きやすいけど安定感なし
ねじれもそこそこあります。=安定感なし
反り上がりがあって、歩きやすいです。
もう一つのミッドカット。ソールは先ほどのより硬いです。
そんなにねじれません。
反り上がりはあるものの、ソールが硬めなため歩きにくいです。
ローカットはかなり曲がり、ねじれます。

このようにAとCの靴の場合は、そんなに悩みませんが、一番使う頻度の高いBの靴はソールの硬さも様々なので悩みます。

そこそこ歩きやすさ重視でいくか、そこそこ安定感重視にするか、、、

やっぱり、店頭で悩みそうです。

そして、妥協しそうです。

「まあ、これでいいか」と(笑)

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