抜群の展望が楽しめる日浦山登山|岩滝山をくっつけてもイイ

広島市の東、JR海田市駅のすぐ上に位置し安芸区と海田町の境界にある山、日浦山(ひのうらやま)。

その標高は345.9mと低く1時間もあれば登れ、登山初心者やファミリーにおすすめの山です。

また、山頂や地獄岩と呼ばれる場所からの眺望は抜群で、誰もが爽快感や達成感が味わえます。

個人的には、広島市近郊にある山で市街地を望む眺望に優れた山のトップ3に入ると思います。

残りの二つは武田山と高尾山です。

かつて山頂には日浦山城がありましたが、その名残はすでにありません。

しかし海田市駅が交通の結節点となっていることを踏まえると、この山城は重要な要となっていたのではないかと思われます。

いにしえの人々もこの景色を眺めていたのかと思うと、ちょびっとだけ歴史ロマンを感じます。

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登山ルート

日浦山登山ルート図
地理院データ(ベースマップ)を元に当運営者が加工したもの

この山の最大の魅力は駅から登山口までが近いこと。

(車で行かれる場合は、コインパーキングに駐車するしかありません)

海田市駅からAコースの登山口でも約700mの距離となっています。(Bコースの登山口は約300mほど)

そして、2つの登山コースがあるので、登り下りで別々のルートが歩けます。

さらに、そのどちらのコースも尾根道であるため登山道が明るくて見通しの利く道となっています。

ただ、夏は暑いですが。

登山コース、どちらから登ってもいいですが、Aコース沿いの近くにある地獄岩と呼ばれる場所からの眺望も見事です。

日浦山地獄岩からの眺望

この眺望を先に楽しむか、後で楽しむかによるのかもしれません。

個人的には後に取っておきたいタイプです。

さて、登山口はどちらもお寺の境内を通ります。

どちらも墓所のそばを登るので、少し不安になるかもしれません。

ただ、標識が整備されているので迷うことはないでしょう。

Bコースの登山口は、いきなり階段から始まり息がすぐにあがります。

日浦山登山口大師寺

AコースはBコースに比べると緩やかに上ります。

日浦山下山口

登山道は一本道でよく歩かれているので、迷うことはないでしょう。

時々、岩場もあったり風化した花崗岩が滑りやすくなっているので、特に下りは注意したほうがいいです。

山は、広島の南部地域によく見られるような樹林帯です。

クヌギ・アベマキの木が多い印象で、秋には大量のドングリが落ちています。

ドングリ拾いもなかなか楽しいものです。

日浦山登山道

あっという間、登山口から1時間の登りで山頂です。

なかなかの展望で、誰もが爽快な気分に浸ることができるでしょう。

日浦山山頂からの眺望

広島湾から瀬戸内海に浮かぶ島々。広島市街地に近郊の山なみ。遠くに吉和冠山や羅漢山、大峯山など大展望の景色が広がっています。

日浦山山頂パノラマ

日浦山は、誰もが登れる山です。

気持ちのいい青空が広がる休日に訪れてみてはいかがですかね。

いい気分転換になります。

岩滝山へ

日浦山だけでは物足りない場合は、岩滝山もついでに登ってみましょう。
こちらも大展望の景色が待っています。

Aコースで地獄岩を経由して日浦山に登り、Bコースで下ります。
そのBコースで下るとすぐに分岐が現れ「上為角登山口」へ下ります。一旦生活道に出て大きな車道まで少し歩くと、道路向かいに取りつきがあります。

日浦山から岩滝山ルート

そこから242ピークまで登ると、岩滝山と甲越峠を結ぶルートに出ます。そこから岩滝山までは軽快なルート。歩きやすいためか、あっという間の感覚で岩滝山のピークに立てます。岩滝山からの展望はありませんので素通りしましょう。分岐を左に進み、三角点のある162.9ピークを目指します。

その三角点からの展望は少しだけありますが、さらに通り過ぎます。歩き進むと景色が開けてきて、岩場が現れると一気に足元まで住宅街が迫る大迫力の景色が現れます。

海田の市街地から広島の市街地まで一望です。地獄岩同様、時の経つのを忘れるぐらいの景色です。ここで一休みしましょう。

そこから、岩滝神社を経由して住宅街の中を歩くと、海田市駅に着きます。
大展望が望める2つの山です。天気の良い日にぜひ登ってみてください。夕景夜景も綺麗です。

※注意事項
登山ルート等の内容については、誤解や虚偽のないものであるよう努めていますが、経年変化や、災害による一時的な変化によって、記載された状況が変わっていたり、解釈に見解の相違が生じることがあります。山行の際には、ご自身でも最新の情報を収集してください。