ステラリッジ・エアライズ・トレックライズ・プロモンテVLを徹底比較

モンベルのステラリッジ、アライテントのエアライズとトレックライズ、プロモンテのVL。
これらは山岳テントの中でも国内メーカーとして有名な4つの自立式ダブルウォールテントです。どれを買っても間違いないので、どれを買おうか悩んでいる人も多いはず。私自身もかなり悩みました。

ということで、山岳テントはどれを買おうか悩んでいる人に、いろんな角度から比較をしてみましたので参考までに。
この4つのテントに加え、ヘリテイジのエスパースとハイレヴォ、ファイントラックのカミナドーム、スノーピークのファルも対象に加えました。さらに一人用サイズに加え、二人用サイズのも比較してみました。

結論からいうと、モンベルのステラリッジ2が最もバランスの取れたテントであることがわかりました。
ただ、国産テントが多い中、モンベルのテントは外国産(メイドインチャイナ?)です。そろそろ本気で日本にお金を落とすことを考えていかないと大変なことになりそうな気が・・・

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商品価格・重量・サイズ

まずは一番気になる税込み商品価格と重量、そしてサイズを比較してみます。
重量はペグやガイラインなどを含めた総重量とし、サイズは短辺×長辺×高さ(cm)としています。
なお、価格等は2022年2月1日時点のものです

一人用サイズ

ステラリッジ144,000円1.34kg90×210×105
エアライズ142,900円1.58kg100×205×100
トレックライズ042,350円1.47kg 80×205×100
VL-1748,400円1.34kg90×205×100
エスパースソロ61,050円1.44kg100×210×105
ハイレヴォ54,780円1.06kg93×203×100
(内寸)
カミナドーム160,500円1.28kg90×205×100

商品価格が飛び抜けて高いのがエスパースソロとカミナドームです。一人用サイズのテントで6万円越えはちょっと躊躇してしまいます。重量も最軽量というわけでもないのであまりメリットを感じません。

トレックライズ0は80cmという最小幅で勝負していますが、その割に重量が最軽量なわけではないのでこちらもあまりメリットが感じられません。
最も重たいのがエアライズ1です。最軽量のものから520gも重たくなっています。他の物で520gも削減しようと思うとかなり大変なので、大きなマイナスポイントになっています。

ステラリッジとVL-17の重さは全く同じですが、若干ステラリッジのサイズが大きく幅と高さがプラス5cmです。高さが5cmも違うと結構広く感じるのでステラリッジが優勢です。また、商品価格もステラリッジが4,400円も安くなっているのでVL-17よりはステラリッジということになります。
一方、ハイレヴォは最軽量でステラリッジよりも280gも軽いです。価格はステラリッジより約1万円高いですが大きなメリットになります。

よって、最軽量のものを選ぶのであればハイレヴォ。価格が安く重量もそれなりに軽いのを選ぶのであればステラリッジということになります。
私が買うのであれば、山で見かけないため見つけやすい「ハイレヴォ」を買います。(←個人的主観)
ステラリッジは多すぎます。(←こちらも個人的主観)

夜のテント場

二人用サイズ

ステラリッジ246,970円1.43kg130×210×105
エアライズ248,400円1.77kg130×210×105
トレックライズ146,420円1.68kg110×210×105
VL-2752,800円1.49kg120×205×100
エスパースデュオ66,000円1.65kg130×210×115
ハイレヴォ261,380円1.20kg123×203×115
(内寸)
カミナドーム268,200円1.46kg130×212×105
ファル255,000円1.71kg130×210×100

こちらもエスパースとカミナドームの商品価格は飛び抜けて高いです。最も安いものから2万円以上も高いのでちょっと考えてしまいます。
また、最も重たいのがこちらもエアライズです。最も軽いのから570gも重たいので大きなマイナスポイントになっています。トレックライズも最軽量のものから480gも重たくなっています。
ステラリッジ2とVL-27を比較してみると、一人用サイズと同じく価格・重量・サイズで優勢なのはステラリッジになります。
ここでもハイレヴォ2の最軽量は目立ちます。価格はちょっと高いですが大きなメリットを感じます。

ということで、二人用も最軽量のものを選ぶのであればハイレヴォ2。価格・重量のバランスが良いものを選ぶのであればステラリッジ2ということになります。
もちろん私が買うのであればハイレヴォ2かな。(←個人的主観)
スノーピーク、もうちょっと頑張ってほしいな。

一人用サイズか二人用サイズか

一人で使うのだけど、一人用サイズにするか二人用サイズにするかで迷っている人も多いと思います。そんな人たちのために、客観的に数値だけで比較するとどうなのかを調べてみました。
二人用サイズの中で最軽量だったハイレヴォ2、価格・重量・サイズのバランスが良いステラリッジ2、この2つのテントを一人用サイズと比較してみます。
まず価格。ステラリッジ2より安いのはステラリッジ1とエアライズ1とトレックライズ0なので、価格でいうとこの3つが比較対象になります。
次に重さ。ハイレヴォ2より軽いのはハイレヴォだけになるので、重量でいうとハイレヴォが比較対象です。

ステラリッジ246,970円1.43kg130×210×105
ハイレヴォ261,380円1.20kg123×203×115
ステラリッジ144,000円1.34kg90×210×105
エアライズ142,900円1.58kg100×205×100
トレックライズ042,350円1.47kg 80×205×100
ハイレヴォ54,780円1.06kg93×203×100

エアライズ1とトレックライズ0は、一人用でありながら二人用サイズのステラリッジ2より重たいという逆転現象が発生しているので大きなマイナスとなっています。
ステラリッジ2と1を比べると、重さはプラス90g(半袖Tシャツ約一枚分)、価格はプラス2,970円しかありませんので、ステラリッジ1よりは快適な居住性が得られるステラリッジ2のほうが多くのメリットを感じてしまいます。
一方、ハイレヴォ2とハイレヴォを比べると、重さでプラス140g、価格で6,600円と少し差が出てきますが、サイズを比較すれば妥当な範囲だと思います。それ以上にハイレヴォ2の高さが115cmというのは大きな魅力を感じます。高さが5cmでも高くなればかなり広く感じますから。

よって、140gでも削りたいと思うのであれば一人用サイズのハイレヴォ。少し快適な居住性が欲しいのであればハイレヴォ2ということになります。価格・重量・サイズのバランス重視でいえば、ステラリッジ2ですかね。
ステラリッジ1、エアライズ1、トレックライズ0を選ぶ理由があまり見つかりません。

密集しているテント

グランドシートは必要か

山行の内容によりますが、よく悩むのがグランドシートを持参するかどうかです。持参しなければ軽量化が図れますが、持参すれば本体ボトム部のダメージに対する安心感が増しますが重たくなります。

よって、ここでは本体ボトム部の素材についても比較してみたいと思います。素材については大きくポリエステル素材とナイロン素材に分かれます。ポリエステルはナイロンと比べると速乾性に優れ、濡れても重たくなりにくいですが、強度に勝るのはナイロン素材です。

本体ボトム部の素材

ステラリッジ30Dナイロンリップストップ
エアライズ40Dナイロンタフタ
トレックライズ40Dナイロンタフタ
VL30Dポリエステルリップストップ
エスパース30Dナイロンリップストップ
ハイレヴォ20Dポリエステルリップストップ
カミナドームナイロンリップストップ

この中で、グランドシートの併用を強く推奨しているがプロモンテのVLシリーズとヘリテイジのエスパースとハイレヴォです。モンベルのステラリッジも30Dですが、従来のナイロンと比べて同重量であれば約2倍の引き裂き強度があるバリスティックナイロンを使用しているせいか「フロアの防水性向上や保護のために別売りのグランドシートもご利用いただけます」と併用を強く推奨しているわけではありません。

一方、アライテントとファイントラックのHPにはグランドシートの必要性について特に記載がありませんので必ずしも必要ではないのかもしれません。

よって、プロモンテとヘリテイジのテントについては、山行内容にかかわらず別途専用のグランドシートを必ず持参するものと想定し、テント本体と合算したもので比較してみたいと思います。

一人用サイズ

ステラリッジ144,000円1.34kg90×210×105
エアライズ142,900円1.58kg100×205×100
トレックライズ042,350円1.47kg 80×205×100
VL-1752,580円1.53kg90×205×100
エスパースソロ64,790円1.61kg100×210×105
ハイレヴォ60,170円1.18kg93×203×100
(内寸)
カミナドーム160,500円1.28kg90×205×100

ハイレヴォは最軽量のままですが価格が6万円を超えてしまい、ステラリッジ1との重量差も280gあったものが160gまで縮まりました。
以上のことを踏まえると、軍配はモンベルのステラリッジ1に上がりそうです。

ステラリッジ14,400円
160g
40Dナイロンリップストップ
エアライズ13,850円
160g
40Dナイロンタフタ
トレックライズ03,740円
150g
40Dナイロンタフタ
VLー174,180円
187g
75Dポリエステルタフタ
エスパースソロ3,740円
170g
40Dナイロンタフタ
ハイレヴォ15,390円
120g
20Dポリエステルリップストップ
カミナドーム17,480円
165g
70Dナイロンタフタ
(参考:グランドシートの価格・重量・素材)
山岳テント日本メーカー

二人用サイズ

ステラリッジ246,970円1.43kg130×210×105
エアライズ248,400円1.77kg130×210×105
トレックライズ146,420円1.68kg110×210×105
VL-2757,310円1.74kg120×205×100
エスパースデュオ71,280円1.85kg130×210×115
ハイレヴォ268,970円1.35kg123×203×115
(内寸)
カミナドーム268,200円1.46kg130×212×105
ファル255,000円1.71kg130×210×100

ハイレヴォ2とステラリッジ2との重量差は80gまで縮み、価格差は2万2千円にまで広がりました。
よって、こちらも軍配はモンベルのステラリッジ2に上がりそうです。

ステラリッジ24,950円
215g
40Dナイロンリップストップ
エアライズ24,070円
210g
40Dナイロンタフタ
トレックライズ13,960円
200g
40Dナイロンタフタ
VLー274,510円
248g
75Dポリエステルタフタ
エスパースデュオ5,280円
200g
40Dナイロンタフタ
ハイレヴォ27,590円
150g
20Dポリエステルリップストップ
カミナドーム27,920円
235g
70Dナイロンタフタ
(参考:グランドシートの価格・重量・素材)
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フライシートの素材

フライシートの素材は大きく分けてポリエステルとナイロンに分かれます。ポリエステルはナイロンに比べ水分吸収率が低いですから濡れても重たくなりにくいです。夜露でフライシートはビッショリになりますが、ポリエステルのほうが重たくないということです。また対候性もナイロンより優れ、生地が伸びにくい素材です。
フライシートにポリエステルを採用しているのは、VLシリーズとエスパースです。また、VLシリーズはボトム部もポリエステルです。

もしかしたら、山行2日目からはハイレヴォには追いつかないものの、ステラリッジよりは軽くなっているのかもしれません。VLシリーズが。

凍る山岳テント

フライシート中間部のテンションコード

フライシートの中間部にテンションコードがあるのとないのでは大きく違ってきます。これはテントの強度を維持するためではなく、インナーとフライとの接触を防ぐために取り付けられているものです。フライがインナーと接触すると呼び水効果でテント内に水分が侵入してくるため、なるべくなら避けたいものです。また、空間を確保させることでテント内部の結露の発生が軽減されます。
出入口が短辺側であれば、長辺側には確実に欲しいところです。基本的に付属のペグが12本であれば間違いなくありますが、10本とか8本だと画像などで確認するしかありません。

テンションコード

また、吊り下げ式テントもスリーブ式に比べるとフライとインナーとの空間が多く確保できるので利点となります(設営撤収も吊り下げ式のほうが少しは楽かな)。

よって、ここでは付属するペグ数と中間部テンションコードのありなし、吊り下げ式かスリーブ式かについて比較したいと思います。

ステラリッジ12本あり吊り下げ
エアライズ13本ありスリーブ
トレックライズ不明ありスリーブ
VL12本あり吊り下げ
エスパース8本ありスリーブ
ハイレヴォ8本ありスリーブ
カミナドーム8本ありスリーブ

やはり海外メーカーにはないものがありますが、ここに記載のテントはすべてありました。そして、やはりスリーブ式が多いですね。吊り下げ式テントはスリーブ式テントと比べて強風に対して弱いと言われていますが、ここに記載しているテントであれば実績もあるので問題ないものと考えられます。

よって、ステラリッジとVLシリーズがより空間を確保できているということになります。反対にテント内部が若干狭くなるのかもしれませんが。

出入り口が短辺側か長辺側か

テントへの出入り口は短辺側にあるものと長辺側にあるものと2種類存在しています。一般的に出入り口が短辺側のメリットとしては、「狭い場所でも設営できる」、「出入り口を風下側に向けたときテントが風を受ける面積を小さくおさえることができる」などが挙げられます。これは、厳しい環境下においてもテントが設営できることを想定しており、冬も含めたオールシーズンの使用で有利に働きます。

山岳テント海外メーカー

一方、長辺側にあると「前室が広くなり快適性が増す」、「換気がいい」、「開放的な居住性を得ることができる」といった点がメリットになります。冬を含めない3シーズン用のテントが欲しいということであれば、長辺側に出入り口があるほうがメリットは大きいです。と思っています。

ステラリッジ短辺側
エアライズ短辺側
トレックライズ長辺側
VL長辺側
エスパース長辺側
ハイレヴォ長辺側
カミナドーム長辺側

こればかりは好き嫌いの範囲になるのかもしれません。個人的には長辺側にあるほうが好きです。
ただ、相当厳しい環境下での使用を想定しているのであればステラリッジかエアライズということになりそうです。

雪上山岳テント

まとめ

ここ数年、テント場でかなり多く見かけるようになったモンベルのステラリッジ。自分のテントを見失う人もいるほどシェアを拡大していますが、その理由がよくわかりました。比較してみると、ステラリッジ2が価格・重量・サイズなどで最もバランスの取れたおすすめのテントと言えるからです。
悔しいですけど、軍配はステラリッジ2という結果になりました。

でも、ステラリッジは中国製?でそれ以外はすべてメイドインジャパンです。
そろそろ日本国内にお金を落とすことを本気で考えないと。
日本の経済、心配です。

ただ、個人的には出入り口が短辺側にあるのが好きではないので、ステラリッジを買うことはないと思います。昔の長辺側にあったステラリッジを持ってますし。
なので、長辺側にあるテントで私自身大いに悩みそうです。
出入り口が長辺側にあって、フライシートがポリエステルで、吊り下げ式で、軽量で、価格も中間ぐらいのプロモンテVL-27が一番気になるところです。
アマゾンなんかでは、よく割引されて売られてますし。

カミナドームも頭上空間が広いとのことで、こちらも気になるし、ハイレヴォも最軽量で気になるところ。大いに悩みそうです。

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